美容師が絶対に逃げることのできないもの。
逃げても逃げても追ってくるもの。
ていうか逃げてる時点でそもそも美容師続けられるのか?というもの。
ハイ、もうおわかりですね?
お名前.com
皆さん大好き「数字」です。
美容師は世間一般的には「小さい頃からの夢」で美容師になっていると思われがち。
しかし現実はというと、
「美容師になりたい」 という強い意思をもって美容師に就いた人が25%。
美容師になろうと思ったきっかけは 「親に進められてなんとなく」「手に職がつけられるという職業の中から消去法で美容師を選んだ」というように、
消極的に選んで美容師になった人が意外と多いというのだ!
よくよく考えたら自分もそうかも・・・。
「美容師になりたい」と強い意思を持って入社するばかりではないということです。
だからこそ給料や職場環境のほうが「教育システム」なんかよりも重要。
そう思う学生も多いのでしょう。
しかし飛び込んだ世界はまさにごまかしのきかない「数字」の世界なわけです。
なんとなく飛び込んだ世界はそんな甘い世界ではなく、「数字」と「結果」の戦いなわけです。
「思っていたのと違う」なんて言って辞めちゃう人も多いこの業界。
そう思う人は、きっとどの業界に行っても「思ってたのと違う」んでしょう。
美容室経営者はたとえ現場にいなくても、「数字」を見るとなんとなく現場での様子や弱点などが見えてくるものです。
この「数字」にとにかくフォーカスできる人は結果として「売れっ子」により近づくのは紛れもない事実。
だからこそ、スタッフ同士が数字を軸に物事を考え、判断し、評価しあえるサロンの方が圧倒的に強いです。
とはいえ情緒的な側面で考えることももちろん必要な時もあります。
挨拶、ホスピタリティ、与えられた役割の遂行、教育、周囲への感謝、規則の順守。
いろんな面で評価基準もあるとは思いますが、
上記の事ができる美容師が「売れない」なんてことはまずないと思います。
美容室には
保証給+歩合給 完全保証給 完全歩合給
など、会社によって、もしくは会社内で給与体系が数パターンあると思うのですが、
考え方として重要になるのは
「保証給の在り方」だと私は思っています。
歩合給は売上に応じて増減があるため、それこそ「数字」が反映します。
しかし保証給はそうではない。
売上が高かろうが低かろうが「一定」なのが完全保証給。
極論ですが、この保証給を
「売上低くても貰える給料」
「何もしなくても貰える給料」
と思ってスタイリストになっているとしたら、残念ながら「アウツ」
保証給というのは、
「社員としてやるべきことをしっかりやっている」ことが前提で設定されています。
会社は学校ではありません。
利益を出さなければ存在価値はありませんからね。
数字に向き合う癖がついていれば、自分がしっかりと保証給をもらうにふさわしい売上、行動をできているか気が付くことができるはずなのです。
売上だけでなく、技術の構成比・顧客の構成比・新規再来率などがどのようなアベレージでどこに集中すべきなのか、どこを強化すべきなのか。
その為にどれぐらいの数値目標と行動目標を決め、いつまでに結果(納期設定)を出すのか。
それともただのんびり来たお客様を担当するのか。
両者が同じ保証給だとしたら、どっちが会社にとって必要な戦力なのか。
結局はスタイリストとして数字をしっかりと意識することは、ある意味自分の為だけでなく会社や周りのスタッフにもプラスしかないのです。
ぶっちゃけ会社としては、
「安い給料で辞めずにずっと働いてくれる」スタッフで構成できるとありがたいのですが、
美容師としてだけでなく、美容を通じて社会人としてどこでも戦える人財を育てていく役割、
そして美容師の社会的地位の向上に努める責務もあるわけです。
会社とスタッフがより良い関係になるには、「なあなあ」でぬるい関係や「根性論」ではなく、
「数字」を通じて話ができる関係性の方が
「win × win」
なのではないのでしょうか。
数字(SUZI)だけに、「筋(SUZI)が通っている」
なんてね。筋違い、ですかね?