私たち経営者は「神」でも「正義のスーパーヒーロー」でもありません。
ア〇パ〇マンのように、自分の顔を食べさせてあげたりすることもできません。
正真正銘の「普通の人間」です。ノーマルヒューマン。
生まれたころは赤ちゃんで、時間の進み方もみな同じです。
違うのは「経験値」のみです。
あと見た目か・・・。
とにかく人間なので、「合う・合わない」「好き・嫌い」はもちろんあるわけです。
どんな人でもすべてを受け止めて平等に愛を注げる仏のような経営者さんももちろんいらっしゃると思いますが、
私の器は顕微鏡で見なければいけないほどのミジンコ・ミカヅキモレベルの小ささなので、
嫌な人は嫌ですし、合わない人は合わないです。
とはいえ、人生は自分の都合よくなんてできていません。
むしろそこから学べることもあるとは思うのですが、やはりできるだけストレスを減らして円滑に物事を進めていくには「良好な人間関係」は大事です。
以前、「人財と経営者のジレンマ」でも書いたように、
目的にに向かうバスには乗るべき人と降りるべき人はいるわけです。
その関係性はスタッフだけではなく「お客様」に関してもそうかもしれません。
ある意味、経営者にとってはスタッフもお客様なのかもしれませんが、「わがままで横柄で自己中心的」なお客様は、やはり接客業とはいえ来店をお断りしたくなる気持ちは少なからずあるわけです。だって人間だもの。
やはり、こんなスタッフでいて欲しいという「理想のスタッフ像」
こんなお客様に来て欲しいという「理想のお客様像」というのはなんとなく存在するわけです。
その「なんとなく」に具体性を加える事、それが「ペルソナ(人格)設定」。
つまり、「わが社の社員はこうあるべき」という規範です。
この設定をしてみることで、少しでもそこに合わせようというスタッフが生まれ、感覚や価値観が近い人たちで社員が構成されていきます。
しかし、もちろんそう簡単に行くわけがありません。
でも、それでいいのです。とりあえず設定してみる。
自分の理想でいいので。
私は「こうあるべき社員」の設定を、
と勝手に決めています。
それと同様に、
「わが社の社員はこうあるべきではない」というのも設定してみる。
と勝手に決めてしまうのです。
↑オススメ
まあ、そんな人は滅多にいませんけどね。
しかしそうすることで、少なからず離職の「原因」が見えてくるからです。
辞める人はその「こうあるべきペルソナ」に反している人、もしくは反している人の影響で辞めていくからです。
もちろん、経営者自身が「こうあるべきペルソナ」になっていることが前提になります。
これをしなくていい経営者さんは、
どんな人でも活躍させられることができ、人間関係に左右されずに事業を拡大することのできる「システム」を手に入れた経営者だけかもしれません。
そのステージに乗るには、まだまだ通過しなければいけないミッションが多々あるわけですね。
しかし、ここで気が付きます。
退社者からのヒアリングで拾い上げられる離職原因は「人間関係」ぐらいしかない。
ということに。
次回、「スタッフの退社を「失敗」から学んでみる。③」につづく・・・。