さて、前回は【誰にでも簡単にできる新規集客法】をお伝えしましたが、これで集客できなくなるとさらに価格を下げるというデフレスパイラルに陥るのであまりおすすめの方法ではありませんでした。
手っ取り早く効果が出せるということは、それだけ同じことをしている人ばかりになるので、競合同士で牌を奪い合うレッドオーシャン突入バッドエンドストーリー確定です。
では長期的に安定した状態で新規集客をするとは一体どういうことなのでしょう?
ページ構成で大事なのは、「売るものを決める」
ここからは経営者の性格・性質・マインドなどがかかわってくるので、「向き不向き」があるとは思います。
あまり重く考えず、「ポテトチップス感覚」でライトにつまみ食いする感覚で読んでいただいて結構です。
まあ、ポテチは結果的に体には「ヘビー」なんですけどね。
まず設定として大切なことは、
そもそも「サロンの売り」と「売りたいもの」をはっきりさせることです。
ある程度の着地点(コンセプト)をはっきりさせておくって感じですかね。
多くのページが、「なんでも屋」になっているパターンが多いような気がします。
うちはカットもカラーもパーマも上手いんだぜ。と。
それによってどれも「薄まる」ことで目立たなくなるわけです。
いろんな人に来てもらいたいし、スタイリストがそれぞれ得意は分野があるのでそうなってしまうわけですが、
全体としての「狙い」はページを通して伝わったほうが良いわけですね。
しかし、何かしらに「特化」したものって意外と難しいですよね。
得意な事があるとしても、それは「スタッフ単位」であり、「サロン単位」に統一できるものでなかったりします。
自信もって「これが得意」「これならどこのサロンにも負けない」というものを持っているサロンの方が少ないと思うので。
アンソルも技術的に何か優れているスタイリスト集団なのかと言えば、うーん・・・、
何とも言えません。
デザインカラーやショートカットを売りにするサロンも山ほどあるし。
お手頃価格・デザインカラー・ショート&ボブカット・・・、などはすでに競合が多すぎます。
ブランド力、発信力、デザイン力に乏しい「弱者集団」が生き残るには、そこのホットな需要を狙ったって勝てるわけがないのです。
となると「何を売りにするか」は必然的に決まってきます。
トレンドを、あえて追わない。
特化した技術を持たない「弱者集団」は、徹底的にトレンドを追わない、ということです。
どいういことかと言うと、トレンド・流行は時代の流れで変動し、やってきては去っていくものなので、「安定しない」ということです。
せっかくの特化した技術が数年後は廃れてしまうこともあるので常に変化を余儀なくされます。
しかし、今後どんな時代が来ようと廃れない、トレンドに左右されないものもあるわけです。
それこそが「素材美」なわけですね。
美容師さんはトレンドに敏感&新しい物好きなので、真っ先に食いつき、流行に遅れまいと必死に「デザイン」を追います。
間違いではありません。
ただ美容師に対する世の中の消費者の需要というのは、けっしてヘアデザインばかりではないということを忘れてはいけないのです。
自分の髪を死ぬまで大事にしたい、きれいに保ちたいという気持ちに寄り添うことも、
美容師の忘れてはいけないことの一つなのです。
はい、もうわかりましたね。
「メインターゲット」を決める。
「弱者」はデザインで勝負せず、「髪と心のケア」をコンセプトにしたほうが結果は出やすいということです。
つまり、これが前回の内容にもあった、「来て欲しいお客様の選別」ということになります。
素材美を綺麗に保ちたい、サロンで気持ち良く過ごしたい、
そんな人をメインターゲットにするわけです。
「カウンセリング&ヘアケア」:「ヘアデザイン」のバランスをどうとるのか。
髪型はとても大事ですが、
きれいな髪、活き活きとした髪、ツヤのある髪、と言うのは、
どの時代の女性でも憧れる、男性にとっても好感が持てる「不変の価値」のあるものです。
我々が若い頃に流行っていたスタイルが、今現在も流行っているかと言うとそうとは限りません。
先日若いスタッフに「紀香ヘア」の話をしたら「?」「なんすかそれ?」ってなってました。
結局、どんな素敵なスタイル写真で、どんな魅力的な打ち出し方をしてサロンに来てもらっても、
「思ってたのと違う」「イメージと違う」「追加料金ないとできないと言われた」
「めちゃくちゃ待たされた」
となってしまっては、おそらくリピートしてもらえる見込みが低いので、やはり利益体質にはならないわけです。
私も美容師の端くれなので、ヘアデザインは好きです。
しかしそれ以上に、「素材美の先のデザイン」「美容室は気持ちのいい場所」ということをもっと大切にしたほうが、「長期的な顧客維持」を可能にすると思うのです。
新規集客と言うのは「とにかくたくさんのお客様に来て欲しい」からするのではなく、
「どんなお客様でサロンのお席をいっぱいにするか」を目的にしないといけないということです。
さて、この先はもっと具体的に、
トップページの設定、クーポン設定などの細かい戦術が必要となるのですが、
ここからはさすがに「有料級激熱情報」なので一般公開は控えておきます。
いやらしくてすいません!
焼肉おごってくれたら話そうかな・・・。
↑参考書籍