さてさて、
このコロナ禍で学生さんが見学できなかったり、
慣れないリモートでのガイダンスなど、
例年に比べて採用活動もスムーズに行えないですね。
もう「ウィズコロナ」でやっていくしかないのでしょうね。
先日、担当税理士さんからもらう経営者向け雑誌「戦略経営者」の中に、
「オンライン面接で【危険人物】を見抜く方法」という記事が。
その中に、
スキルセットとマインドセットという言葉が出てきました。
スキルセットとは、職務遂行に必要な技能・経験・専門知識・コミュニケーション能力
マインドセットとは、やる気・コミット力・人柄・企業文化へのフィット感
と言った感じです。
ここに採用のポイントがある、ということなのです。
そしてズバリ!採用してはいけない人はどんな人か?それは・・・、
①「自己評価意識が高い人」
これは、自分の評価は自分が決めると考える意識のことだそうで、
例えば学歴を聞かれたとすると「頑張れば早稲田に行けたと思います」「もう少し環境が整えばもっと上目指せたと思います」のような感じで、
客観的事実ではなく「見解」を自信満々に述べる。
そして、過去の実績や経歴を話すときも、「月平均○○万達成してました」「○○件の契約を獲得し、上位○位でした」という定量的なものではなく、
「結構お客様には喜ばれていました」「かなり頑張ったほうだと思います」「ベストを尽くしました」という「見解」の方が強く出てくる人。
そういう、自己評価と他社評価が等しいと錯覚している可能性が高い人は、いくらスキルセットが高くとも、入社すると会社からの評価に納得しなかったり、会社の制度や上司に不満を持つ人材になる可能性が高いそうです。
マインドセットの何かがズレている、そういう人ほどスキルとパフォーマンスを発揮できないから、「不採用」ということなのです。
そしてそういう人ほど、「実際の対面での面接」では自信満々でアピールが上手いので面接者は錯覚してしまい、雰囲気に取り込まれてしまう可能性が高い。
だからこそオンライン面接の方が冷静に本質を見抜くことができる。ということでした。
そして、
②「組織内位置意識の低い人」
組織内位置意識とは、会社に所属するにあたって、自己の「階級」「序列」を理解する意識が低い人のこと。
これが弱いと、上司の命令に従わず、会社の方向性に「相反」する動きをして組織に混乱をもたらす可能性があるということなのです。
会社を辞めたい理由などを聞くと、「今の会社、最悪なんすよ」といった反応をする人ほど「最悪」で、会社そのものや上司を批判する言葉を吐く人は、自分のポジションがわかっていない。
本人にしてみれば「自分は客観的に会社を見ることができる」アピールなのかもしれませんが、「自社批判は自己批判」につながることを理解していない。考えが浅はか。
よって「不採用」
飲み会になると会社批判や上司批判するタイプはこのタイプで危険だそうです。
そして「自己評価の高い人」は年齢を重ねれば重ねるほど修正が効きにくく、40代以降はほぼ治らない・・・。ドキッ
そして「大手」にいたことを引き合いに出してくる人もマインドセットにずれがあるケースが多く、プライドが高く過去の成功体験に縛られたり、指示に素直に従わないで組織を困らせるとか。
いやー、なるほどね。
うんうんとうなずきながら読んでしまいました。
ていうか、
美容師にもこういう人多いような気が・・・。
ていうか、
これ昔の俺じゃん!
はい、独立するしかございません!
まあそれは一旦置いといて・・・。
実際、アンソルも新卒採用&中途アシスタント採用という感じなのですが、おかげさまで素直に育ってくれていると思うし、今後もそうしていきたいと思っていました。
が!
中途採用で成功している埼玉県の越谷地区で圧倒的成功を収めている、私の尊敬する経営者、美容室リシェールグループの吉川氏に一度お話を聞いてみようと思い電話してみました。
天然パーマ「吉川さーん。中途って結構大変じゃないっすか?」
吉川大先生「んなことないっすよ。中途最高っす!」
なぬーーーーー!そうなのか!
そして話を聞いてみると、
「何よりも中途は以前の会社に不満を持っている人がほとんど。そこをウチが少しでも改善してあげれば、感謝されますよ。」
仏か。
「ウチは中途で助かってます。ちゃんと話して教育知れば力を発揮してくれるし、頑張ってくれますよ」
仏か。
今まで中途、特に年齢が高ければ高いほどサロンの色に染まりにくく、むしろ色を濁らせることの方が多いと思っていたのですが、
社長が誰よりも濃厚な色を放てば新卒も中途も「社長色」に染まるってことですね!
神か!
続けて吉川氏は、新卒に関してこんなことも。
吉川神「新卒はむしろ温室育ちになりやすくて、他を知らないから自社の待遇や制度が当たり前になって感謝が薄れやすい感じがする。逆に中途の方が感謝を感じて動いてくれますよ」
ふーん、なるほどね。
ちょっと納得するところもありますね。
たしかに新卒は他と比べたことが無いし、他社の同期からの「確実性の薄い情報」の交換ぐらいしかできない。
どんなに恵まれていても「不満」と感じることはあるだろう。
そもそも比べたところでアシスタント期間なんか人生の数年しかなく、そんな足元の充実よりも将来どれだけ飛躍できるかの方が重要である。
他社を経験してるからこそ、以前お世話になっていた会社の良さも悪さも実感するし、現在の会社の良さが悪さを大きく上回れば、「転職してよかった」と思えますよね。
【まとめ】
新卒を育てることで大きなメリットがあるが、デメリットもある。
中途は採用すること大きなデメリットもあるが、メリットもある。
はい、つまり「経営者次第!」ってことですね。
N’SOLも今後の発展のため、スタッフの刺激のため、
「中途採用」に力を入れてみようかしら。
贖罪の意味も込めて・・・。
そう思うのであります。