「イカゲーム」観ましたか?
私は観ましたよ。イカゲーム。
そしたらすごいブームだとか人気だとか。
たしかにお金もかかってるし過激だし、好きな人は好きでしょうね。
個人的な感想としては、やってることや設定は過激でインパクトもありますが、最終的に見終わった感想は、
なんか「浅い」な。といった感じでした。
何が目的で、何を訴えたくてこの作品ができたのか・・・。
正直わからなかったです。
ということは、「シーズン2」があるってことなんでしょうね。
ハラハラドキドキさせるのが目的であれば、それはそれでいいのですが。
だって、負けたら殺されるのに、冷静でいられる人なんてめったにいない気がしますしね。
「カイジ」など日本の作品でも同じようなストーリーが結構前から存在してるので新鮮味はあまり感じませんでした。「バトルロワイアル」とか?「今際の国のアリス」とか?
私はぶっちゃけ「ド定番」の韓国ドラマが好きですね。
だいたい主人公は貧乏だったり、さえなかったり、
だいたい金持ちは超悪人ばっかりで、
だいたい主人公の親はその金持ちに殺されたり、
そんで記憶喪失や交通事故が絡んだり、
どのジャンルでもラブ要素が盛り込まれ、
復讐に燃え、大逆転劇に終わるとわかっているのに!
でもハマるわけです。「沼る」わけです。
その前はアメリカのドラマにハマってましたね。沼ってましたね。
エピソード長すぎるし多いし、
登場人物多いし、
時系列ごっちゃになるし、
そもそも最初のほうちょっと忘れかけてるし・・・!
あとインド映画の急に踊っちゃうやつとか。
そして日本のドラマにもハマっていたわけです。
『半沢直樹』
以上です。
日本のドラマ、それぐらいしかハマらなかったです。
むかーーし、東京ラブストーリーとロングバケーション好きだったけど。
何でしょうね。
なんか最近、日本のドラマ、あんまりハマらないんですよね。
良い作品たくさんあるのは知ってますし、観ないわけではないんですよ。
観るのと、ハマる、ってのはなんか違う気がして。
とにかく韓国やアメリカのドラマは、一言で言うと
「妥協がない」って感じなのかな。うーん。
韓国はアクションも派手でスケールでかいし、カーチェイスも見ごたえあるし、16話から20話あるけど飽きないし(「モンスター」は50話!)、俳優の個性も豊かだし、だいたいチャミスル飲んでるし、クチャクチャ音たてて食べるし、すぐキレるし、キムチでビンタするし、あと・・・
とにかく、視聴者側のツボというか、楽しませることを軸として作られてる気がする。
悪人を成敗して桜吹雪の刺青や印籠が出るようなお約束時代劇のようなものをベースにして、
喜怒哀楽に対して直球で挑んできつつ、たまに抜いた感じのスローカーブを入れてくる感じ。
オリックスにいた星野みたいな、
遅い球があるからこそ直球も早く感じるみたいな、
敬遠の球を打っちゃう新庄の意外性、みたいな
すぐ野球で例えたがる私の悪い癖、しかも無理やり
金持ちがことごとく悪人で性格悪いのはどうかと思うし、金持ちに対するルサンチマンが過度ではあるが、観ていて痛快なものが多いことは確か。
では我が国ニッポンは?
とにかくCMが多い、スポンサーへの忖度、芸能事務所の力、人気の漫画や小説をドラマ化したものが多い、BPOの存在・・・
ドラマを制作する上で、役者含むチームとしての目的が一つになってない気がするのです。
視聴率が大事なのはわかるが、そもそも良い作品をつくることに集中できない環境があるような気がしてならない。
素人が口をはさむことではないのだが、キャスティングも、話が面白いかどうかなどはどうでもよくて、好きなタレントが出ていたら、キャーと言って喜ぶ人を基準に選んで視聴率を上げようとしているようにしか思えない。
事務所が売り出したい若手のモデル出身や、明らかにキャリアのないであろうタレントを起用。
もっといい役者さんいるだろ!って思う。
「半沢直樹」は、製作側・役者陣などが面白い作品をつくろうと、チームとしての一体感があるように感じるのです。
プロ意識って言うと簡単すぎて失礼かもしれませんが、画面を通して伝わってくるのです。
ドラマを見ているのではなくて、ドラマを見せられている、ように思うわけです。
酷いときには視聴率悪いからって脚本変更して無理やり途中で打ち切りになったりします。
本当に面白いドラマを見たい視聴者の想いを置き去りに、テレビ・ドラマ関係者・芸能事務所・スポンサーの中でいろんなことを成立させようとしているような・・・。
「どこかの誰かの意図」を視聴者が感じてしまう・・・。
きっとどちらのパターンも存在すると思うのですが、どちらが良い作品が生まれるかは誰でもわかる。
スポンサーが化粧品会社や製薬会社、保険会社などになると、結果として20代30代の女性、高齢者がターゲットになるので、恋愛ものやサスペンスが中心になる。
それらは製作費をあまりかけなくてもそこそこ視聴率が獲れるのでつい多くなってしまう。それが日本のドラマをつまらなくしているのかもしれません。
必死でキャストが同じ局の違う番組で番宣して視聴率を上げようと頑張っても、視聴率が低ければ矛先はキャストに向きます。
芝居のせいもあるかもしれないが、低視聴率の原因はキャストに向くのです。
いちばん見える存在ですからね。
でも本当に低視聴率はキャストのせいなのかな・・・。
最高のドラマ・最高の映画を作りたいという情熱を発揮できる環境へのハードルが多すぎるだけなのでは?
キムタクだしておけばオッケーな時代じゃなくなりましたしね。
だから「カメラを止めるな!」などの忖度のない作り手の情熱が伝わるものは、お金がかかってなくても評価されたりします。
私が見てきた日本映画の中で、お金もかかってなさそうで、キャスティングも名脇役で固めた、三谷幸喜原作・脚本の
「12人のやさしい日本人」は名作である。
アメリカの「12人の怒れる男」のオマージュ的な作品で、舞台でも公演されてます。
ほんとにおもしろいし、お金かかってないし、若かりし豊川悦司が新鮮。
おすすめである。
日本のドラマや映画はきっとお金がかけられないのだろう。
韓国やアメリカの作品そのものを真似するとお金がかかるし、もはや追いつけないところにいると思います。
だから日本はお家芸の「アニメ」などのカルチャーを国をあげてさらに昇華させたり、
「日本にしかできない」もので勝負すべきではないかと思います。
真似するべきところは外見ではなく、中身。情熱。
そう、良い作品にするんだという思いを、関係者全員が持つことなのである。
情熱がなければ、お金がいくらあっても良いものは作れない。
美容室も同じである。
外装・内装・メニュー・価格・・・。
そこをまねても成功するとは限らない。
一時的に良かったとしても続かない。
それはやはり、サロンの中身である「スタッフ教育」が大事だからではないのでしょうか。
最後にちゃんと美容の話しをしましたよー。