テレビだけでなく、YOUTUBEやサブスクでの映画やドラマ。
コロナでエンタメも姿形を変化させながら多岐にわたるようになりました。
美容室も経営スタイルが多岐にわたり戦国時代である。
人口は減少するのに美容師と美容室は増えている。
コンビニより多いとか歯医者より多いとか。
信号機より多いとかね。なんで信号機?
信号機も年々増えてるんだったらわかりますが。対象として適切ではないと思いますけどね。
ドラマや映画は良い作品をリメイクしたり、お金をかけてものすごい映像を作り出したりできる。
面白くなるかどうかは別として。
美容室も、お金をかければきれいな店ができる。
大きい店、豪華な店、ハイテクな店、好立地な店・・・。
資金力がモノを言う。
求人費もかけたほうが人は集まるし、広告費もかけたほうが人が集まる。
そう、資金力がモノを言う。
利益が出るかどうかは別として。
たくさんの資金を調達し、出店に合わせて求人し、
集めたスタッフに潤沢な客数を提供するために、高い広告プランを契約し、
集客を高めるために比較的安いクーポンを多く設定し集客する。
ここまではシステム的に回転させていける。
お金の力で。
お金が続く限り。
ここから先、あるものが無くなると収支バランスが崩れ始める。
それは何か?
そう、パッションである。
来店していただいたお客様が、価格以上にそのスタイリストからあふれ出すパッションを感じているか!
スタッフ全員が、高い目標と目的を共有しているか!
そう、関係者が全員最高のストーリーを作ろうとしているか!
暑苦しいですね。
要は顧客の固定化です。
その固定化を、
お客様はどっちの理由でサロンに足を運んでくれているかということ。
美容室ではよく「バスタブ理論」を用いて説明します。
お風呂の浴槽には水が掃ける様に必ず穴が開いています。
お湯を貯めたい場合、この穴に栓をしてお湯または水を入れていきます。
もし、この穴をふさがなかった場合、いくらお湯を上から入れてもお湯がいっぱい
に貯まることはありません。
お湯をためるためには浴槽の底の栓をしなければいけません。
この当たり前の考え方を顧客に当てはめて考えることをバスタブ理論と言います。
上から注がれるお湯を新規顧客、底から流れ落ちてしまうお湯を離反顧客とイメージできます。
少ない新規客でも既存客が気持ち良くきれいなバスタブでリラックスしてもらうのか、
多くの新規客をバスタブに誘導し、既存客の居心地を阻害させてしまうのか。
いちばん良いのは既存客がすっと心地よくバスタブに入っていてもらうこと。
しかしこのバスタブは100%穴をふさぐことができません。
死別、引越し、転勤・・・
どうにもできない失客もあります。
その逆で、集客しすぎてバスタブをあふれさせてしまうと、それ以上売上があげられないキャパオーバーとなる。
となると、新しいバスタブを設置しなければならないのかも。
美容室経営もいろんなやり方があります。
私のようなタイプもいれば、どんどん資金調達をすすめて出店し続ける経営者もいます。
正解不正解は他の経営者が決めることではなく、本人が決めることなのでどれも正解です。
ただ共通して言えるのは、
「利益とスタッフの成長は比例する」ということです。
他社と同じような店やシステムにお金をかけて真似しても、
スタッフの質・情熱をお金をかけて真似するのには教育という時間がかかる。
その情熱に触れたお客様が、お店に来店し続けてくれるからこそ、その情熱を持ち続けられる会社にしなければいけないってことですね。
スタッフの数だけ、その数と同じ人生とストーリーがある。
それぞれ大事にしてる事、大事にしてる人がいる。
それぞれの目的だけを達成できればそれで良いのかもしれない。
ただ、「チーム」でいる以上、組織の目的に向かうことを共有しなければチームである必要はないし、いい結果は出ない。
過去に、各チームの強打者を集めたジャイアンツが、史上最強打線と言われながら優勝できなかったように、個々に力があっても勝てない事もある。
天才が集まるから結果が出るのではなく、集まる事で天才が生まれる「集合天才」が結果を出すのである。
みんなで最高のストーリーを作る事で、個々が成長することが望ましいし、そう在りたい。
が、それをお金で一瞬に手にする事はできないのです。
そう、一瞬で手に入れる事なんてできな・・・、
ん?待てよ?
優秀なスタッフをお金で引き抜こうとする無法者が今後出てこないとも限らん・・・。
まあ、これも時代、ですよね。
もっといい給料もらえる会社にしなきゃいかんな・・・。
じゃないと会社はただの教育機関になってしまう・・・。
業界同士での「共食い」も避けたいですよね。