「経営の神様」の言葉から学ぶ⑦

「しくじり」から学ぶ美容室経営。

恵まれている

人間というものはまことに勝手なもので、他人をうらやみ、そねむことがあっても、

自分がどんなに恵まれた境遇にあるか、ということには案外、気のつかないことが多い。

だからちょっとしたことにも、 すぐに不平が出るし不満を持つのだが、

不平や不満の心から、よい知恵も才覚もわきそうなはずがない。

そんなことから、せっかく恵まれた自分の境遇も、これを自覚しないままに、

いつのまにか自分の手でこわしてしまいがちである。

恵みにたいして感謝をし、その感謝の心で生き生きと働いたならば、

次々とよい知恵も生まれて、自他ともにどんなにしあわせな暮らしができることか、

思えば愚かなことである。

 

だが恵みを知ることは、そう容易なことではない。

古来の聖賢が、恵みを知れ、と幾万言を費やしてきても、

実感としてこれを受け取る人はどれだけあるのだろう。

頭で理解はしていても、心に直接ひびかないのである。そこに人間の弱さがある。

 

おたがいに修業をしよう。自分は恵まれているということを、

直接、自分の心にひびかすために、

日常の立居振舞に、今一度の反省を加えてみよう。

 

松下幸之助 「道をひらく」抜粋

 

 

「会社辞めようと思っています」

 

はあ・・・、来ましたよ。

 

んでもって理由をまずは聞いてみたりすると、最初は当たり障りないような理由を述べる。

 

「ああ、だったらしょうがないね」

という返答を導きたいのだろう。

 

中には親の体調のせいにしたり、美容師以外の仕事がしたいなど、なんとか「辞めることを正当化」する方向へ持っていきたがる。

まあ、わかりますけど。

このような場合の共通点。それは、

 

「できれば嫌われないで辞めていきたい」

 

そう、「誰かのせいで」「誰かが嫌いで」辞めていくことが最大の理由なのだが、最初からそれは言わないパターンが多いのである。

 

誰かが嫌いで辞めるのに、自分が嫌われるのは嫌なのだ。

 

そして更なる共通点。それは、そういう人に限って、

 

「足りてないところばかりに目がいき、不満ばかりを増幅しがち」という点である。

 

しかも更なる共通点。それは、

 

「比較的努力しなくても今までやれてこれた人」である。

 

何が言いたいかと言うと、「なんとなくまわりの人たちのおかげで」今までやれてきているのだが、それが常識なので、

 

それこそ、恵まれているとい実感が薄いからこそ、嫌な事や不満な事ばかりを見てしまう「癖」が身についている。

 

しかも、周りが気を使ってくれている事にも気づかず、多少のことは目をつぶってあげてしまっているので、

 

指摘されることや注意されることへの「耐性」が低い。

 

そしてプライドが傷つきやすい。

 

そう、私のことである!

なにを、言いたいかと言うと、

 

スタッフのみんなにも私のように気づいてほしいのである。

 

「恵まれている事」「他人の良いところ」を探したり気が付いたりしていく癖をつけていくと、

まあまあ俺って案外満たされてるところも多いな、とか

あいつ言うほど嫌な奴じゃないじゃん、いいとこいっぱいあるじゃん、

となって不満への耐性が強くなる以前に、

そんなに不満とは思わなくなるのである。

 

人は不満な事をあげれば「無限」にあふれ出てくる。

それほどまでに簡単な事である。

 

しかし、その逆を行けば、毎日が幸せな空気に包まれるのである。

だってさ、

 

今のスタイリスト目指してる子たちって、営業終了後に駅前でモデルハントしなくてもSNSでバンバンモデル呼べるじゃん。

講習行かなくてもYOUTUBEとかでバンバン動画みてバンバン勉強できるじゃん!

 

クラッシャーバンバンビガロじゃん!    すべった。みんな知らないよな・・・

俺らの時なんて、ハントしたらまあ無視されるわ、ナンパと間違えられるは終電ギリギリになるは、練習できないわ金ないわモテないわ・・・、

 

君たち、「足りまくってるぜ♡」

はい、オッサンでした。

タイトルとURLをコピーしました