恵まれている
人間というものはまことに勝手なもので、他人をうらやみ、そねむことがあっても、
自分がどんなに恵まれた境遇にあるか、ということには案外、気のつかないことが多い。
だからちょっとしたことにも、 すぐに不平が出るし不満を持つのだが、
不平や不満の心から、よい知恵も才覚もわきそうなはずがない。
そんなことから、せっかく恵まれた自分の境遇も、これを自覚しないままに、
いつのまにか自分の手でこわしてしまいがちである。
恵みにたいして感謝をし、その感謝の心で生き生きと働いたならば、
次々とよい知恵も生まれて、自他ともにどんなにしあわせな暮らしができることか、
思えば愚かなことである。
だが恵みを知ることは、そう容易なことではない。
古来の聖賢が、恵みを知れ、と幾万言を費やしてきても、
実感としてこれを受け取る人はどれだけあるのだろう。
頭で理解はしていても、心に直接ひびかないのである。そこに人間の弱さがある。
おたがいに修業をしよう。自分は恵まれているということを、
直接、自分の心にひびかすために、
日常の立居振舞に、今一度の反省を加えてみよう。
松下幸之助 「道をひらく」抜粋
「会社辞めようと思っています」
はあ・・・、来ましたよ。
んでもって理由をまずは聞いてみたりすると、最初は当たり障りないような理由を述べる。
「ああ、だったらしょうがないね」
という返答を導きたいのだろう。
中には親の体調のせいにしたり、美容師以外の仕事がしたいなど、なんとか「辞めることを正当化」する方向へ持っていきたがる。
まあ、わかりますけど。
このような場合の共通点。それは、
「できれば嫌われないで辞めていきたい」
そう、「誰かのせいで」「誰かが嫌いで」辞めていくことが最大の理由なのだが、最初からそれは言わないパターンが多いのである。
誰かが嫌いで辞めるのに、自分が嫌われるのは嫌なのだ。
そして更なる共通点。それは、そういう人に限って、
「足りてないところばかりに目がいき、不満ばかりを増幅しがち」という点である。
しかも更なる共通点。それは、
「比較的努力しなくても今までやれてこれた人」である。
何が言いたいかと言うと、「なんとなくまわりの人たちのおかげで」今までやれてきているのだが、それが常識なので、
それこそ、恵まれているとい実感が薄いからこそ、嫌な事や不満な事ばかりを見てしまう「癖」が身についている。
しかも、周りが気を使ってくれている事にも気づかず、多少のことは目をつぶってあげてしまっているので、
指摘されることや注意されることへの「耐性」が低い。
そしてプライドが傷つきやすい。
そう、私のことである!
なにを、言いたいかと言うと、
スタッフのみんなにも私のように気づいてほしいのである。
「恵まれている事」や「他人の良いところ」を探したり気が付いたりしていく癖をつけていくと、
まあまあ俺って案外満たされてるところも多いな、とか
あいつ言うほど嫌な奴じゃないじゃん、いいとこいっぱいあるじゃん、
となって不満への耐性が強くなる以前に、
そんなに不満とは思わなくなるのである。
人は不満な事をあげれば「無限」にあふれ出てくる。
それほどまでに簡単な事である。
しかし、その逆を行けば、毎日が幸せな空気に包まれるのである。
だってさ、
今のスタイリスト目指してる子たちって、営業終了後に駅前でモデルハントしなくてもSNSでバンバンモデル呼べるじゃん。
講習行かなくてもYOUTUBEとかでバンバン動画みてバンバン勉強できるじゃん!
クラッシャーバンバンビガロじゃん! すべった。みんな知らないよな・・・
俺らの時なんて、ハントしたらまあ無視されるわ、ナンパと間違えられるは、終電ギリギリになるは、練習できないわ、金ないわ、モテないわ・・・、
君たち、「足りまくってるぜ♡」
はい、オッサンでした。