守りの経営って、地味ですよね①

「しくじり」から学ぶ美容室経営。

今回の内容は、正直つまらないと思いますし、まったくワクワクしません。ポジティブな内容ではないです。

しかし、人によっては、ある意味ポジティブかと思うのですが、

なぜつまらないかと言うと、まったく「映えない(バエナイ)」内容だから・・・。

 

キラキラと「映える(バエル)」のは、「成功メソッド」「売上アップ」「成功エピソード」など、いかにしてのし上がったという「目に見える成功者」のお話かと思います。

 

みーんな大好きでガブガブ食いついちゃうヤツ。私も大好物。ガブガブ。

 

要は注目されやすいし、「人が集まる」のは、どちらかといえば「攻め」だったりします。

 

サッカーもゴールが入ればパフォーマンスして大喜びして観客も盛り上がる。

しかし、DFやキーパーが相手の攻撃を阻止しても、いちいちパフォーマンスしたり抱きあったりはしません。PKならあるか

 

野球もホームランが一番盛り上がります。

あと乱闘。

私たち経営者も、やっぱりかっこつけたかったり、イケてる感出そうとして、ついつい「攻め」ばかり考えるし、「攻めないと勝てない」「攻撃は最大の防御」と思いこみ、つい「守り」を忘れてしまう。

攻めの成功メソッドを欲しがるわけです。

なぜか。

 

強者=攻め、と思いこむわけです。

 

そして守ることを学ぶセミナーや、守ることを重要視する経営者が少ないから。

というより、守ってはいるけれど、そんなに「注目されない」ことの方が多いからだと思うのです。

つまり地味なのです。

 

 

しかしこのコロナ禍において、攻めている会社もたくさんあると思うのですが、より「守り」の重要性をかみしめている経営者は多いと思うのです。

 

実際、攻めはイメージがつくのですが、守りは多岐にわたりすぎて奥が深い。

 

その中でも代表的なものが、皆さんご存じ「PLとBS」ですよね。

 

PL(Profit Loss ・損益計算書)
BS(Balance Sheet ・貸借対照表)

 

ゼロから売上をつくって利益を残していかないと生き残れないので、多くの経営者の頭の中にはその月の利益、1年の利益を把握する意味でPLに重きを置きがちなのですが、

こちらは、「フロー」「短期志向」「攻撃思考」「年単位」です。

 

しかしBSは、自社がどんな資産を持っていて、その資産のもとになった資金の出所が明確に記されています。

つまりこちらは、「ストック」「長期志向」「守備思考」「会社の歴史の積み上げ」

ということになります。

 

あれ?急に難しくなりましたかね?

【りらくる】

簡単に言うと、

PL思考で攻撃して、客数と店舗を増やして目に見える「売上」が上がったとしても、それにかかる経費も同じように膨れ上がれば利益は薄まります。

その月の業績が良ければ喜ぶし、悪ければ凹む。

 

BS思考で守りに重きを置き、客数を店舗に「ストック」して、売上と経費の「流動性」を低くして安定させて長期的に利益(現預金)を積み上げていく。

売上、経費の変動が揺らぐことなく安定的。

この2つを比べてみると、時代の流れに左右されず、且つ安定的に経営できるのはどちらか、なんとなく見えてきます。

 

もちろん、どっちも大事なんですけどね。

 

ただ、経営者としては攻めてる時の方が「社長やってる感」はもちろんあるし、楽しいわけです。バエますから。

守ってるときは「社長って何やってんだろ」と思われるわけです。地味ですから。

楽しいかといわれれば、まあそれも楽しいですけど、ちょっと複雑で「つらい」ときもあるわけで・・・。

 

まあその原因は、

 

「社会」「社員」「顧客」・・・

 

いろんな事から会社を守らなければいけませんからね・・・。

 

続く。

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