ここ数年、時代の流れの速さを痛感しますね。
コロナなんて想像もしなかったし、テクノロジーは急激に進化。
働き方だけでなく、今までの常識がむしろ非常識になり、非常識が常識になる。
「日本はオワコン」なんてよく耳にします。
そんなことないだろ。
そう思いたいのですが、ほんとにそうなんだろうなと、いよいよ実感し始めてますね。
30年前、世界時価総額ランキングは日本企業が席巻してました。
そう、布袋寅泰と吉川晃司の「COMPLEX」が「BE MY BABY」をリリースしたころです。
びーまいべいべ、びーまいべいべ、びーまいべいべ、びーま・・・
今ではどうでしょう?キン肉マンはどこへやら。
テリーマン(米)とラーメンマン(中)だらけ。
我々日本人が「油断」している間に、日本は先進国における経済成長率ワーストワンにまで落ちぶれたわけです。
もはや「先進国」と名乗っていいのだろうか?
その証拠に国民の給与は30年間変わらない。
↑赤が日本
なぜこんなことに?
きっと「成功していた」からです。
そしてこのままやっていれば「成功し続けられる」と思いこんでいたからなのではないでしょうか。
「今のやり方」をやってれば、まあ行けるだろ。まさに「油断」
「成功体験」がイノベーションにストップをかけたわけです。
というより、成功体験=正解と思いこみすぎたわけです。
そして変化を嫌い、出る杭をことごとく打っていった。
攻めていた時の日本が成功し、「守り」をおろそかにしたのではないのでしょうか。
そんななか、企業は本当に必死に頑張ってると思います。
「社員の給与を上げるために」「平均年収を上げるために」
しかし、価格破壊や価格競争が進み、業界は飽和状態になる中、売上を上げるのに必死なわけです。
そんな中、国は「被雇用者を守る」ために最低賃金は年々上昇させる。
人員削減も簡単にはできず、労働基準法をしっかりと遵守している。
今までも、そしてこれからも「企業努力」で「生産性を上げる」ことを求めてくる。
国はマイナス成長で、売上も上げにくい中、我々はプラス成長していかないと「死」が待っている。
つまり、我々は「荒波にのみ込まれようとしている船」で航海をしているわけです。
会社が船ならば、海の波が高く、激しく変化しているような嵐の中を進まないといけないとしたら、船が転覆しないように「守り」を考えるはずです。
そんなときにスピードを上げたり、「攻め」で対応することは、船を転覆させることにもなりかねない。
海なら、天候などを事前にわかっていればいいのですが、経営となると「目に見えない脅威」を事前に想定するのは「想像以上に難しい」と思うのです。
コロナ、予想しました? 震災、来るの知ってました?
となると、やはり「守る」ことを重要視しておかないと、気が付いたら港に着く前に沈むことになってしまうわけです。
船の重心がしっかりしていれば、多くの荷物を積み上げても安定するが、
重心がしっかりしていなければ、少しの衝撃で揺れ始め、その揺れどんどん大きくなっていく。
まさに「バランス」を保つことが、船を危機から守ることになるわけですね。
じゃあ美容室の「守り」って何なのよ?
ってことになるのですが、
これは言うまでもなく、「利益」を確保することですよね。
そう、「売上」を「上げる」ことより、「利益」をいかに「残す」かということ。
私は常々、「ヘアデザインは髪を切るのではなく、髪を残すこと」と伝えています。
スタッフ全員「?」です。何言ってんのコイツって感じでね。
わかるひとは、わかりますよね?
「髪を切って売上爆上げしようぜーーー!」 派手なわけです。
「髪を残して利益確保しましょうね」 地味なわけです。
そう、何度も言うように、地味なのです。
ですが、この「利益感度」の高いスタッフが多くいることで、「守備力」は上がるわけですね。
ちょっと、疲れたので、
続く