経営にリスクはつきものです。
サロン運営は設備費などの投資もまあまあ大きく、材料などの仕入れもあり粗利を大きくするのにも細かなチェックが必要です。
サロンの質はスタッフの質が大きく左右するのですが、リスクを抱えたオーナーは責任感も強いため、スタッフに対する想いも強く、ついつい「頑張れ」系の発信をしてしまいます。
しかし、「自分は頑張ってますけどね」というスタッフがほとんどで、「自分、なーんも頑張ってないっす!頑張ってない自信あります!」というスタッフはいない。ん?いるか・・・。
とにかく頑張ってるかどうかは、結果が出ているか出ていないかで評価されます。だいたいの職場は。
同じ「頑張れ」発信をしてもなぜ結果が違うのか。
行動の差、能力の差と言ってしまえばそれまでなのですが、
結果が出る人ほど実は「燃費が良い」と感じます。
朝練、モデル集客、ブログ、SNS、後輩の育成、
それぞれ最初は慣れないこと、不得手なこともあるので最初は「頑張ってる状態」
しかし、これを継続するとだんだん最初の頑張りほどの力を出さなくても自然と習慣化しやり続ける状態になり、「ナチュラル」にできるようになる。
車はアクセル&ブレーキを繰り返す一般道が一番燃費が悪い。信号・歩行者などの障害も多い。給油も多い。
高速で走ると障害も少なく低燃費でより早く、より遠くへ行ける。給油も少ない。(たまに煽り運転で邪魔するやつが現れるかも)
エコ家電も一番電気を食うのはスイッチオンとオフを繰り返しているとき。
つまり、やったりやらなかったり、すぐに目の前の快楽に引っ張られる人ほど、たくさん休みたがり、たくさん間食したり、そのわりに自己投資(お金と時間)をしていない。
そしていざやろうとすると「頑張らなければ」できない状態になり、習慣化しないから久しぶりにやろうとすると、また「頑張る」状態になる。
そう、その人はいつも「頑張っている」のです。
頑張った先にあるべきものは、やることを「ナチュラル」に「ニュートラル」に続けられること。
ずっと頑張ってるから、息切れする、疲れる、続かない、辞めたくなる、のループが発生する。
毎日自然体で「ニュートラル」に仕事をしているから、疲れない、継続できる、楽しめる。
リーダーがすることは、自身がニュートラルな状態にいることと、その状態をイメージさせて導いてあげることであり、
ただ、「やれ」「頑張れ」「努力しろ」「行動しろ」とうことではないのかもしれません。
頑張ることからはじめて「楽しさ」に気が付く人。
頑張ることからはじめたけど「辛さ」だけで終わる人。
これって意外にも体ではなく「脳」が決めてるって話もある。
今の頑張りを、短期的に考えるか、長期的に考えるかでもずいぶん変わるみたいですし。
過去の美容界でよくあった、「見て学べ」という「放置プレイ教育」だけで教えられることは少なくなっていると同時に、
逆に「愛のある指導」が「パワハラ」となってしまうこの昨今。
「人は自分が教えられたようにしか、人に教えられない」というが、
愛ある指導を見事に回避し、何も叱られず、なにも指摘されずに生きていける職場を「最高の環境の職場」とするならば、
積みあがるのはスキルや経験値ではなく、「年齢」だけになってしまうなんてこともあり得ますよね。
年齢の高さと社会性の高さが、反比例しないようにするのも、
経営者の「教育」という仕事なんですね、きっと。
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