どうですか?
スタイリストデビューしてから、着実に指名数は伸びてますか?
今は様々な働き方があるので正解はありませんが、美容師としての価値基準のバロメーターとしては「指名売上」ってものが一番わかりやすいですよね。
もちろんそんな基準は無く、とにかく低料金で数多くのお客さんを担当してお給料をもらってる人、少ない客数でも単価高くいただいて高い指名売上を達成している人、所属しているサロンによってお給料の評価基準は様々かと思います。
ですので今回お話したいことは、「指名数を伸ばす方法」というよりは「できるだけ多くの人に必要とされる方法」といったらいいのでしょうかね。
売上を伸ばすために技術を磨く。
売上を伸ばすために知識を増やす。
もちろん大正解。
売上、伸びると思いますよ。
少しは。
そう、少しなんですよね。
技術や知識には即効性がないので、これはプロとして毎日の積み重ねは「あたりまえ」のことなんですよね。
美容師さんは「好き」「好きかも」という入口から入り「好きを仕事にしている」と思われがちな仕事です。
なぜなら、土日も休めない・給料安い・朝早く夜遅い・・・、
なのに選んでる。昔、付き合ってはいけない男の3Bってありましたね。美容師・バンドマン・バーテンダー。あ、だからモテなかったのか・・・
「好きじゃないとやれない仕事だよね」と、世間一般の人からは未だに思われていると思うのです。
しかし、実際どうでしょう?
ぶっちゃけ、今はずいぶんと待遇は良くなり、もう昔のような美容業界ではなくなり、「スタッフファースト」なサロンがほとんどかと思います。
我々の世代(40代)からすると、その当時美容室への就職はある意味「覚悟」をもって就職していたような気がします。
休みも給料もしばらくは少ないぜ(泣)・・・。頑張ろ、ってね。
でも今はその当時に比べると美容のトレンド情報も豊富で、美容室側も非常にオープンに企業情報を開示しているので、就職や職業に対する不安はかなり軽減されていると思うのです。
スタイリストになってからも働き方を選びやすくなったし、「○○特化」など得意な事だけを売りにするサロンや美容師も増えました。
つまり、「好きな事で、生きていく」という感じは以前よりも色濃くなっているかと思うのです。
※あくまで個人的な意見です
一見、ハッピーな感じがするな。
しかしですよ?
こうなってくると逆に「嫌な事、めんどくさい事はやりたくねえ」という人も増えるわけです。
あのね、仕事ってまあ「嫌」だし「めんどう」なのがほとんどなわけで・・・。
嫌で面倒な事をするから役に立って仕事として成り立つわけで。
もちろん、社員の働きによって会社も成り立っています。
でも誰しも初めはサロンに入社して教育してもらってスタイリストになるわけです。
時間とお金を「組織」から投資してもらってるわけです。
学ばせてもらって、でもってお金までもらってるわけです。
それでいてスタイリストになったら、もう一人前。いっちょ上がり。
いやいや、やっと美容師のスタートラインに立っただけですからね。
スタートラインに立ったからこそ、これからが学びのスタートでもあるわけです。
そして投資してもらった分を、返しましょうよ。
何を偉そうにって?
私も若い頃はそんな感謝もなく生意気だったからとても苦労したわけです。
結果として何が言いたいかと言うと、
「やりたい事」以上に、
「やるべき事」を大事にしないと、自分・お客様・会社の「三方良し」にはならないのです。
「やりたい事」をやるのは自分にばかりベクトルが向かいがちです。
会社も、お客様も、あなたには「やるべきことをやってほしい」と思っているわけです。
やるべきことをやるから、評価され、必要とされ、自身の成長につながるわけです。
「仕事」をしているのはどちらでしょうかね?
「評価」されるのはどちらでしょうかね?
そもそも、「売上」だけがすべてでしょうか?
このちょっとした微差が「大差」となり、
人としての評価の差と、人としての「深み」の差になると思うのです。
そこで気づくんです。
出逢った会社、出逢った仲間、サロンに来てくださるお客様。
この自分に近い存在こそ1番大切にしなければいけない事が「やるべき事」だということに。
近い存在を幸せにできないってことは、より多くの人も幸せにできないわけです。
近い存在を幸せにできないってことは、「あなたに会えてよかった」と思ってもらえないわけです。
結果、近くの人を大切にする「やるべき事」を素直にやる人が、たくさんの人から支えられ、指名数が増えるのではないですかね?
まじめか。
いつも生意気ですいません。