もちろん私も経営者として未熟ですし、何の正解も持ってないし成果もあげてないので、「なに上から偉そうに言ってやがんだ」と思われることもあるでしょう。
私は経営者様とは共に学ぶ姿勢、美容師様とは多くの失敗を経験したうえでの
「~俺みたいになるな~」という意味でのアドバイス、そしてこうして文章にすることで私自身の現在の想いや立ち位置の確認、何よりも自身の勉強のためにこうして約8割愚痴を言っております。
若手スタイリストの時は生意気でさぼりがち(最低な奴、こんな後輩嫌だ)だったのでそこまでお給料はもらえず、給料の高さに魅かれて転職したものの、そこは弱肉強食の世界。
頑張ったら頑張っただけ、サボったらサボったなり、の結果が出る世界でした。
要は「完全歩合」。
社員なのに、ほぼ休んでませんでした。
家族にも時間を使ってあげられないぐらい。
周りにはもっと休んでない人もいましたから、それでも「ぬるい奴」と思われたかも知れません。
だから帰りが遅かろうが休みなかろうが交通費出なかろうが「ブラック」って思ってなかったんですよね・・・
やればいいだけだったので・・・。
これで給料低かったら、そりゃ真っ黒ですが。
時代の変化により情報が増え、他の美容室や他業種との違いを知ることで、そこで初めて「あ、けっこうブラックだったのね・・・」と。
でもって最近思うのは、
「今、美容師として雇われてる立場だったら、めちゃくちゃハイクラス転職とかに反応しちゃうかも♡」ということ。
なんか、すごいんだもん。〇ューダーとかビズ〇―チとか。
だって、転職してキャリアアップできて給料も今よりもらえるんでしょ?
逆に転職しないのは何で?って思ってしまうぐらい、日本は転職わっしょいモード発動中です。
まあこれはアメリカの圧力(WGIP)ってのが要因らしいですが。※説明面倒くさいので調べてください
転職煽って儲かる人がいるんだね。
それはさておき、
「人手不足」「人口減少」「人材確保が困難」ってなわけで、美容室の採用情報は新卒も中途もよだれ出そうなくらい好条件であふれるようになりました。
実際にどうかは別として、そのような見せ方をしないとヒットしないっていうのも事実かと。
☆プライベート充実 ☆○○万保証 ☆土日休みOK ☆週休3日OK ☆夜レッスン無し
☆ミーティング無し ☆ウィッグ完全支給 などなど
実際どうなのかはわからないので、
実際どうなんですか?
実際入社した方教えて欲しい・・・
私は絶対入社したいです。うらやましいですもん。
こんな美容室にしたい!私は強く思っています!
はい、ここからは私の完全に自論であり、社長としてではなく「一美容師として」の個人的な炎上覚悟の意見(ポイズン吉田)ですので、「経営者脳」ではないことをご理解ください!
そもそも、
「何がしたいのか」と問いたい。
「何をして、この先の人生を充実させたいのか」と問いたい。
美容室に入社するのならば、まずはこの業界で「勝てる美容師」になることを第一に考えなければいけないと思わないかい?
「私、たくさん休んで練習も営業時間以外は全くしなかったおかげで売れっ子美容師になりましたーーー。先輩達も全く叱ってこないし超楽~。なのでプライベートも充実してます♡」
ってか?
だとしたら、私は美容師としては完全に「負け組」である。
目先の楽さや快適さを躊躇なく選択しながら美容師をしようとしている同期がいたとして、そいつに負けるとしたら、美容師不適合間違いなしということで速攻この業界から去るでしょう。
もちろん自分の時間って大事ですよ。だけど、
順番が違う、と思うのである。
これで本当に仕事において高いパフォーマンスができるのだろうか?
お客様の心をつかんで多くのファンを持つ美容師になれるのだろうか?
サロンワークでは先輩の技術だけでなく、カウンセリング・お客様との会話や距離感、クロージングからお見送りの仕方、そういった「サービス業としてのプロ意識」を現場で感じ取っている。
こんな人が仕事においてパフォーマンスが低いなんてことあるのでしょうか?
お客様から支持されないなんてことがあるのでしょうか?
「自分はそうは思いません」
美容業に限らず、目的に向かって誰よりも時間をかけて夢中で取り組み、達成するまでやり続ける意思と覚悟を持った人が勝つ確率が高くて当たり前だと思うのです。
美容室に入社するということは、
② たくさんのお客様から愛され
③ 充実した人生を送り幸せになる
その為のサロン(会社)であり、仲間(スタッフ)であり、大切なお客様であり、
そして自分の人生が充実したものになるのです。
繰り返しますが、順番が大事なのです。
② ファンが多く売上も安定し
③ たくさん休みをとっても大丈夫だから
④ プライベートが充実する
これが美容師としての成功例でなくてはいけないと思うのです。
やはり逆だとおかしいのです。
だってさ、お金あったほうがプライベートって充実しませんかね?
だってさ、美容師ってずっと勉強だし、ゴールがあるわけじゃないから・・・。
そして、これから美容師としてお客様に触れるという責任ある仕事をすることになる多くの若者に対して、
これって、本当に「ホワイト」ですか・・・?
もちろん「言い方」は大事ですが、
これって、本当に「ブラック」ですか・・・?
美容師としてだけでなく、これから社会を生きていくうえで、若者にとってどっちが「優しい」のでしょう。
美容業界の価値だけではなく、日本社会の価値が上がるのはどっちなのでしょう。
正しい事、間違ってること、
お客様の目線に立つこと、相手のことを思いやること・・・
教えてあげないまま放置して、この先本人もお客様も本当に幸せになるのでしょうか?
もちろん、会社もです。
見た目は「ホワイト」の「ネオブラック」が増えてしまうのではないかと、私は思っているのであります。
「NO MORE ネオブラック!」
以上、社長ではなく個人(ポイズン吉田)の叫びでした。
つづく かも