1店舗になってしまった「しくじり」の歴史 その②「売上至上人事のしくじり」

「しくじり」から学ぶ美容室経営。

売上至上人事、そんな言葉はない?のでしょうけど、要は

売上重視の評価で店長やリーダーを決めてしまうことです。

売上至上主義という、「利益ではなく売上目標をとにかく達成させる」経営方針は、売上という目に見えやすいものをめざせるのでわかりやすいのですが、経費や利益といった見えにくい部分を見れなくなるという弊害が生じ、「売上あっても利益なし」という状況になることがあります。

美容師はどうしても「売上」をあげているスタイリストこそ「正義」となり、売上こそが評価の対象になりやすいです。

もちろん、売上が高いことは素晴らしく、賞賛に値します。

アシスタントからも尊敬され、会社からも必要とされる。

とは限らない。

 

面談時、

オーナー「○○さんみたいに売れっ子スタイリストになれるよう頑張ろうね」

Aさん「はい。そうですね。頑張ります。でも○○さんの技術は学びたいですが、○○さんみたいな人にはなりたくないかもです。」

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つまり、技術はマネしたいが、人柄はマネしたくない、そういうことのようですね。

売上が高く、給料も高い。しかし、アシスタントの練習は見ない、遅刻するなどだらしない、整理整頓できない・・・、などなど、

そこにしっかりとした店長がいて指導できればいいのですが、店長がその人より売上が低ければ「なめられる」し、ましてやその人が店長なら、誰も何も言えませんよね。

オーナーしっかりしろや!って、まあそこは一旦置いときましょう

少なからず、店舗展開し多くのスタッフを抱えていると一人ぐらいはいるのでは?

 

しかし、売上を持っているからこそ、会社としては「いてもらわなければ困る」状態。

背に腹は代えられない。

売上以外の評価基準にも重きを置かないと、今の時代は「業務委託・フリーランス・シェアサロン」など、組織の枠組みから解放された個人売上に高い報酬を還元する業態の方が魅力的に感じ、そちらへの興味が高まってしまう。

だからこそ、会社の方向性・ビジョンをスタッフに浸透させ、そのビジョンを共有できスタッフをリーダーにする必要があり、そのスタッフと経営の中身も共有する必要がある。

まあ、これが難しいんですけどね。

美容室経営のゲームチェンジが加速するのも頷けますね。

・売上高いけど完全個人主義
・売上高いけどこだわり強い
・売上高いけど会社の方針とかどうでもいい

もちろん、こういうスタッフも会社にいても良いと思います。いてくれた方が売上も上がります。

ただ、実力があるということは、辞めて独立したり、さらに報酬のいい会社へと行く可能性も高いです。

それなのに売上が高いというだけで重要なポジションを与えてしまうと、組織を崩壊させる可能性も高いです。

店長は、たとえ売上が高くなくても、できる限り「オーナー目線」に近いスタッフを任命したほうか良い。

そう思います。

まとめ

やり方」だけでなく、それ以上に「在り方」を育てましょう。




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