業界の中にいると、どうしてもその中の風土や常識、文化や情報に染まってしまい「頭が固くなる」という現象が起きやすくなります。
こうあるべき、こういうものだ、こうするべき・・・
もちろんそこには変わってはいけないもの、変わるべきもの、どちらも存在するのですが
良くないのは「どちらかに偏りすぎる」ことかと。
ずっとこうだったからこれからもそう。
もう古いからどんどん変えていこう。
『破壊なくして創造なし』by 橋本慎也
確かにそうなんですよね。
どちらも必要なことだと思います。
しかしながら、テクノロジーやサイエンス、トレンドやエンタメ、
ものすごく速いスピードで進化や変化を繰り返し、ここ10年だけで大きく変わってきています。
が、しかしですよ・・・
そもそも「人間」そのものは何万年という単位でゆっくりと進化していて、10年前どころか100年前からも、まあ「人間」ですよね。
医療やテクノロジーが進んではいますが、ちょっと寿命が伸びたくらい・・・。
ご飯も食べなきゃだし排泄も呼吸も必要。運動もしないと太るし、食べすぎても太るし、食べないと死ぬわけです。
それは石器時代やネアンデルタール人の頃から変わってない。
何万年かけて見た目は随分変わったけどね。
ではここ20年で、美容師のカットは進化しているのかな?
「美容師の技術、どんどん進化して上手くなってるよね!」と、一般の人は思ってるんですかね?
どうでしょう?
みんなそんな、上手くなってます?
むしろ、美容師の数は増えてるけど、美容の技術は進化してますかね?
逆に「これは苦手だからやらない」とか「必要ないからやらない」といった感じで捨てていってませんかね?
自分自身を磨く時間すら減ってませんかね?
しかもそれが正義になってませんかね?
「練習しろ」とか言うと「〇〇ハラ」扱いされてませんかね?
それぐらい、人間そのものは時代とともに進化しているどころか停滞、後退してることのほうが多いわけですよ。
だからこそ絶対に大切にしなければいけないものがあります。
これは美容室に限らずかもしれませんが。
それは
「人の気持ちを理解する」ことです。
心理学とかそういう難しい話ではありません。
どんなに時代が変化しようが、美容室の在り方が変わろうが、「人に必要とされる」には、まず「他人の立場」に立って、「他人の為」を思うことで、自分が豊かになる。
これはきっと、人間や車が自由に空を飛ぶ時代が来ても、たとえ日本が沈んでも、きっと変わらない、いや、変えることができない原理原則かと。
美容師に限らず、人は「思い込み」が強い。
つまり、お客様もそうだということです。
まあ、そんなことはねーんだわ。
頭が固くなって思い込みが激しいと、「詰む」んですわ。
「スタッフはみんな会社のこと大好きだろう」と思い込んでいた私のようにな!(自虐)
美容師は意外と「美容師目線」で仕事をしようとしがち。
美容師目線は、あまりお客様ファーストじゃないこともあるので。
美容師はサロンが日常ですが、お客様からしたら年に数回しか利用しない「非日常空間」で、それこそ「慣れていない」のです。
なんなら、毎回「はじめまして」の気分でもあるのです。
なのに美容師はお客様が「知ってる」前提で接客してしまう。
お客様はそもそも・・・
まあ、挙げたらきりがないのですが、美容師の当たり前は、お客様の当たり前ではない。
さてここからが本題、すいません
指名を増やそうと思ったら、どうしても「新規客」が必要。
そして新規客ではなくても、初めて担当する場合は自分にとって「新規客」。
指名を増やそうと思ったら、
この時点で安心感ゲットです。
この時点で信頼感ゲットです
意外とお客様は自分に合うものを探してる
これが一番大事!
ここが言えるか言えないかで、お客様の中での美容師の印象が大きく残る。
いい、断られてもいい!
ここまで言う人があまりいないから「記憶」には残る!
後日、選択肢として、あなたを第一候補としてノミネートしているはず!
そしてこのノミネート期間はけっこう短い。忘れてしまう・・・。
だからこそ45日以内に来てもらう予約を促す!
そんな、難しいことではないはず。
もちろん、即効性なんてありません。
楽して結果が出ることを一生懸命考えてる暇があったら、何も考えず「やる」と決めて「やる」。
やる人、やらない人、
絶対に差がつくはず。
意外とみんなやってない。
誰もやらないから、やらない?
誰もやらないから、やる!