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30年目を迎える美容師の過去、現在、そして未来㉜

とある男性美容師の過去・現在・そして未来

「あなたは自分がトップに立たないと変われないんじゃないの?」

 

うーーん・・・

私は中学のテニス部の部長以来、「リーダー」的なことはしていない。

 

というか、嫌だ。

そもそも、私がなにをしたというのだ。

ただ愚直に売上を上げたいだけなのに。

 

それに自分に人がついてくるなんて、これっぽっちも思えない。

オーナー的には、

店長の苦労をわからせたかったんだろう。

 

しかしながら、

 

これまで私はその「店長」の裁量によって苦汁を舐めてきた経験がある。

低単価のレッテルを貼られた過去がある・・・。

 

店長には入客を管理する裁量があるので、私が店長になれば自身の入客もコントロールできるようになるのだ。

 

私の個々に来た真の目的である「給料アップ」は約束されたも同然。

 

しかし、そう簡単には行かないのである。

 

店長になる = 会社でFC独立をする

 

そうなるらしいのだ。

 

そして店長契約金50万を会社に納め、それでお金をためてFC独立をするという流れ。

 

まだこの会社でそれを達成した人はいない。

 

あとから知ったが、どうやら超有名美容室チェーン「EA◯TH」がそんな感じらだったらしく、そのメソッドで店舗を拡げていきたかったらしい。

 

なんとなく、「将来は地元で独立」なんてぼんやり思ってはいた。もちろん、本気度は極めて低い。

 

独立というものを強気意識したことはない。

 

他店の店長がこのように契約して、法人を設立し、FC独立をするという流れまできていたが、

・結局スタッフを引き抜いて完全独立しようと企んでいた

・アシスタントの女の子をホテルに連れ込もうとした

 

などというクズエピソードが発覚して会社を追い出されていた。

 

そりゃ美容師の社会的地位なんて上がるわけない・・・。

 

だからFC独立なんてまったくイメージがつかない。

 

が、しかし、オーナーの一言で一気に気持ちが動く。

 

「まずはあなたが300万の売上をやりなさい」

 

当時は300万といえば総支給で80万はもらえる売上だ。

 

これを達成すれば、半分は貯金できる・・・。

 

「はい、わかりました。やります」

 

とくに深く考えず、返事をした。

 

まあ、やってみなきゃわからない。

 

店長が、なんぼのもんじゃい。

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