こうして私は、店長に就任した。
就任初月、売上は軽く200万を超えた。
そりゃそうだ。
私に入客の決定権があるのだから。
とはいえ、そう簡単には行かない。
3〜4名のお客様を掛け持ちながら施術するのだから、それはそれは忙しい。
不思議なもので、慣れてくるとその状況を楽しめるようになる。
予約がつまっているプレッシャー。
お客様が待ってるプレッシャー。
嫌でも効率とスピードが大事になってくる。
頭をフル回転させて施術の順番を組み立てて動く。
それだけではない。
スタッフの管理も店長の仕事。
ただカットしてれば良いわけではない。
仕事自体は辛くはない。
その当時辛かったのは、「休みがなかったこと」
その頃の社風は「店長は休まず働け」であった。
休まなければ「休めばいいじゃない」
休むと「休んでられるような業績?」と詰められる。
そんな空気だった。
サロンは年中無休。
今では考えられないが、正月休み以外、ほぼ出勤した。
店長が休む = 店長失格
そんな空気が普通に存在した。
某大手サロンの社長が出版した書籍に「3年は休まず働いてみろ」という一節があり、それに賛同する美容室オーナーがけっこういたのだ。
※今そんなこといえないよね・・・。おそらく改訂されてると思います
目標未達&休んでる
なんてことは絶対に許されない。
深夜まで説教コースだ。
だからこそ、今の私は社員の休みを大切にしている。
もちろん、自分の休みもだ。
その頃、
妻が妊娠・出産、幼い我が子・・・
ほとんど手伝ってあげられなかった。遊んであげられなかった。
お金さえ稼げれば・・・。今はそうは思わない。
今は情報社会。
しかし、その当時はとにかく必死に食らいつくことが「勝ち組」に入ることだった。
ほんとに家族はよく耐えてくれていた。
なにかを手にするには、なにかを犠牲にしなくてはいけない。
なんてよく言われるが、
もうこのときのような働き方はできないし、したくないし、
するべきではない。
ましてや家族を犠牲にする働き方なんて、あってはならない。
でも、
「がむしゃらに頑張る」時期は、やはりあってもいいと思う。
できればそれが、若い独身の時であればよかったと・・・
いまは後悔してることの一つでもある。