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30年目を迎える美容師の過去、現在、そして未来㉝

とある男性美容師の過去・現在・そして未来

こうして私は、店長に就任した。

 

就任初月、売上は軽く200万を超えた。

 

そりゃそうだ。

 

私に入客の決定権があるのだから。

 

とはいえ、そう簡単には行かない。

 

3〜4名のお客様を掛け持ちながら施術するのだから、それはそれは忙しい。

 

不思議なもので、慣れてくるとその状況を楽しめるようになる。

 

予約がつまっているプレッシャー。

お客様が待ってるプレッシャー。

 

嫌でも効率とスピードが大事になってくる。

 

頭をフル回転させて施術の順番を組み立てて動く。

 

それだけではない。

 

スタッフの管理も店長の仕事。

 

ただカットしてれば良いわけではない。

 

仕事自体は辛くはない。

 

その当時辛かったのは、「休みがなかったこと」

 

その頃の社風は「店長は休まず働け」であった。

 

休まなければ「休めばいいじゃない」

休むと「休んでられるような業績?」と詰められる。

そんな空気だった。

 

サロンは年中無休。

 

今では考えられないが、正月休み以外、ほぼ出勤した。

 

店長が休む = 店長失格

 

そんな空気が普通に存在した。

 

某大手サロンの社長が出版した書籍に「3年は休まず働いてみろ」という一節があり、それに賛同する美容室オーナーがけっこういたのだ。

 

※今そんなこといえないよね・・・。おそらく改訂されてると思います


目標未達&休んでる

 

なんてことは絶対に許されない。

 

深夜まで説教コースだ。

 

だからこそ、今の私は社員の休みを大切にしている。

 

もちろん、自分の休みもだ。

 

 

その頃、

 

妻が妊娠・出産、幼い我が子・・・

 

ほとんど手伝ってあげられなかった。遊んであげられなかった。

 

お金さえ稼げれば・・・。今はそうは思わない。

 

今は情報社会。

 

しかし、その当時はとにかく必死に食らいつくことが「勝ち組」に入ることだった。

 

ほんとに家族はよく耐えてくれていた。

 

なにかを手にするには、なにかを犠牲にしなくてはいけない。

 

なんてよく言われるが、

 

もうこのときのような働き方はできないし、したくないし、

 

するべきではない。

 

ましてや家族を犠牲にする働き方なんて、あってはならない。

 

でも、

 

「がむしゃらに頑張る」時期は、やはりあってもいいと思う。

できればそれが、若い独身の時であればよかったと・・・

 

いまは後悔してることの一つでもある。

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