私が大好きな漫画『ベルセルク』作者の三浦建太郎先生が5月6日、急性大動脈解離のため54歳という若さで亡くなりました。
悲しい、本当に悲しい。
ご冥福をお祈りいたします。
1989年(私が当時13歳)に第1話が始まり、今日までの32年間、ベルセルクは未完のまま幕を閉じてしまうわけです。そう、まだストーリーは終わってないのです!
読み始めたのは高校を卒業した後なので、すでに何巻は発行されていたのでそこまでは一気に読み進めていったのですが、
重厚で壮大なストーリーと繊細でダイナミックな作画に完全に心を奪われ、結末がどうなるかが気になってしょうがない。
要するに、ドハマりしたわけです。
はじめはエグイ描写が多いので、とっつきにくい方も多いとは思いますが、とりあえず「鷹の団編」が始まるまでは絶対に見て欲しい!
↓こっちは全巻だ!
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身の丈を超える巨大な剣や大砲を仕込んだ義手など様々な武器を手に、ひとりゴッド・ハンドを探し出す旅を続ける「黒い剣士」ガッツ。
行き掛かり上共に旅をすることになった妖精パックと共に、各地で人々を脅かしている使徒を追い、狂戦士のような戦いを繰り広げる。
ガッツは死んだ母親の骸から泥の中に産み落とされ、偶然通りかかった傭兵団に拾われ、過酷な環境の中で育ての親から剣術を教えられ、幼いころから戦士として戦場で生きていく。
ある日、育ての父を殺害してしまったガッツは傭兵団を脱走、流れの傭兵として各地の戦場を転々とする生活を送るようになる。
そんなある時、ある城での攻防戦において凄腕の騎士を倒したガッツに、傭兵団「鷹の団」団長グリフィスが目を留める。
や、やばい。ベルセルク愛が・・・、グリフィス愛が・・・!と、止まらん!
ここから俄然盛り上がってくるので!
団員のキャラクターも豊かでとにかく読みすすむ手が止まらない!
グリフィスの野望、ガッツの葛藤、キャスカの憂鬱。
あれ、どこかで聞いたことがあるフレーズ・・・。
そして最大のトラウマ級の見せ場「蝕」!
もうね、これは見るしかないです。
鷹の団編はアニメにもなっているのでチェックです!
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しかし、何らかの形で続いてほしいと願うのです。
たとえどんな批判を受けようとも、
このまま未完で終わることが美学という意見があろうとも、
三浦先生の意思を引き継げる誰かがいれば、続けて欲しいと思うのです。
しかし、たとえ「結末は読者の・・・」という結果になってとしても、
こんなにも熱中できる作品に出会えたことに、感謝いたします。
日本の著名な漫画家・小説家の小池一夫氏をご存じでしょうか?
82歳で他界しましたが、彼も数々の作品を世に残し、多くの漫画家に影響を与えた人です。
その方が、こんな言葉を残しています。
【歳を重ねれば重ねるほど、昔は良かったと後ろを振り返ってしまうのだけれど、「最高の時はこれからやってくる。」と前を向くのだ。これから、これから】
私もこの歳になると、懐かしい話題や昔話をしたりしていると、ついつい「あの頃は良い時代だった・・・」なんて思ってしまうことがあります。
コロナ禍となるとなおさら、コロナ前の何気ない生活や人との関わりが貴重な時間にすら思えてしまいます。
しかし、自分の過去にノスタルジックになっている自分より、自分の未来の「最高の時」に向けて前を見て生きる自分の方が、世の中にとって価値のある自分になっているような気がします。
ベルセルクに熱中した時以上の「熱狂」が、これからの未来に待っている事に、ワクワクしながら生きていこう。これから、これから。
キャスカーーー!