あゝ、愛しの美容師たちよ。①

『売れる』美容師になろう!

私は美容室・美容師の未来の繁栄を願って、ブログを書いております。

美容室というがいくら良くても、中身の美容師が良い技術とサービスを提供できない限り、

お客様には選ばれません。

 

美容師にもいろんなタイプがいますし、「売りたい技術」と「売りたい自分」はいろいろあるわけです。

ですから正解がないのですが、そこに正解を出すのはお客様ということになります。

 

「美容師なんてホストやキャバ嬢と同じ」なんて言われることもあります。

良い意味なのか、悪い意味なのかは分かりませんが、

どちらも「人気商売」であることに変わりはありません。

 

人は見ためが9割と言いますが、

決して売れっ子美容師が見た目だけで売れているとは思いませんし、

ホストやホステスさんの地域NO.1とか言われる人達が、ダントツ見た目がカッコイイ・可愛いとは限らないことも。    ※もちろん素敵ですよ!

 

心をつかむ話術や気遣いが他の人と違うんでしょうね。※私はそういうお店に行かないのでわからんのですよ(笑)


そして、お客様はもっと話したい、もっと一緒にいたいと思うと「延長」して「追加料金」を払うわけです。

長く引き止めれば引き留めるほど、お酒を頼んでくれればくれるほど、売上は上がるわけですね。

 

しかし美容師はそうはいかないわけです。

まあ、追加できるとしたら「メニュー」「ヘアケア商品」ですかね。

長くゆっくり施術したからといって、追加料金はいただけませんからね。

本来1時間5000円のカットを2時間かかったからといって10000円もらうわけにいきませんからね。

その逆で30分で終われたからと言って、2500円に割り引くこともないわけです。

 

つまり美容室と水商売は同じ人気商売とはいえ、売上獲得の性質は違うわけです。

美容師も、商品を売ったりメニューを追加したりするのはもちろんします。

ただし、「お客様にとって必要」でないものを、「売りつける」のは、あまり推奨しません。

欲しいと思うのは必要と感じるからであり、未来の自分をイメージできるからです。

 

この、「売りつける」テクニックを一生懸命磨く人もいるのです。あの手この手で。

ただし、これは長期的に売上と指名数を上げる事にはあまりつながりません。

一時の売上を作るための手段にしかならない。

だから次々と早いスパンで「新商品」を売ろうとする。

それも一つの営業スタイルですから、否定はしません。

そしてどんな美容師もある一定のところまでは、売上と指名数は伸びますが、絶対停滞し始めます。

 

では伸る人はどこを磨いているかと言うと、それは、

「時間生産性」です。

 

この「時間生産性」を「サービス」と捉えて仕事をしているかです。

 

正直な話、

技術にこだわりがあり、時間をかけて丁寧に施術する職人気質美容師A

何かわかんないけど効率よく素早く仕事をして短時間でお客様を仕上げる美容師Bでは

 

美容師Bの方が売上も指名数も高い場合が多いです。

物理的に時間が短いほうが1日に入れられる予約数が多くなるからなのだが、それ以外にも理由はある。

 

伸び悩む美容師Aが、美容師Bにアドバイスをもらうかと言えば、もらわないのである。

 

美容師Aは、美容師Bのことを、「Bの仕事は雑だ」と思っているから、アドバイスされたくないのである。

結果、似たような仕事をする人にアドバイスされたかったりするのだ。

自身を正解と思いたい心理が働くんですね。

そして、「お客様もそう思ってるに違いない」と思い込んでいたりするのです。

Bさんをうまく取り入れてみたりする柔軟さがあれば、丁寧とスピード両方を手に入れることができるのに、「早い=雑」と決めつけてしまうのである。

 

でも実際のところ、忙しすぎて雑にやろうとする美容師は別として、早く終わったからと言って最終的なスタイルが気に入れば「雑」とは感じない。

むしろどれだけ時間をかけてもスタイルが気に入らないと「雑」と思うのである。

 

お客様の中にも「ゆっくり過ごしたい」と思う方もいるでしょう。

しかしそれは、あくまでも時間をかけてゆっくりやってほしいわけではなく、サロン内における雰囲気のことをおっしゃっているのであって、いつまででもサロンに滞在したいという意味ではない。

 

カットもカラーもパーマも、基本的にはずっと座っていると疲れる。肩も凝る。

この後の予定もあるし、仕上がりが同じなら早く終わってくれた方が、そのあとの時間も有意義に使える。

カットカラーパーマのフルメニューが3時間以上かかったお客様は、次に来るときその時間を確保しないといけないと思ってしまうが、

フルメニューが2時間30分で終わったお客様は、だったら次はゆっくりヘッドスパ30分ぐらいやってもらおうかしら、と思って次の予約で担当者を指名し、スパを追加してくれるのだ。

 

カットで仕上げまで1時間かかったお客様と

カットで仕上げまで1時間かかったが、途中で30分のヘッドスパと5分のマッサージをしてもらったお客様

どちらが「ゆっくり」できたとかんじるでしょう?

 

つまり、できるだけ早くお返しすることで、「時間のプレゼント」をお客様にすることができ、次回お客様はそのプレゼントのお返しをしてくれるのである。

まとめると、

美容師はあれこれメニューや商品を売りつける方法を学ぶ前に、

いかに早くスタイリング終了のゴールまでたどり着けるかを磨いた方が、絶対「売れる」ということです。

そして、短時間で完成度を高めれば高めるほど、

客数も単価も上がる
お客様が時間と金額の見込みが立つ →予約しやすくなる。
来店サイクルが安定する。
多少遅刻してしまったお客様がいても焦らなくなる。
マッサージなどを長めにして差し上げることも可能になり満足度が増す。
信頼度が増すのでヘアケア商品も買っていただける(さらに時間生産性がUP)

 

というように、早さは、美容師にもお客様にも優しいのだ。

 

我々は同時に何人もの人を相手にできる商売ではありません。

リモートや遠隔操作で、髪を切ることもできません。

今までも、これからも、

サロンの現場は1対1。

 

だからこそ、

時間の大切さをわかることが、

自分も他人も大切にできるかもしれませんね。

 

あ、やべ、時間かかりすぎた・・・。

こっちの時間生産性の悪さよ・・・。



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