ロウニャク、ナンニョ。

「しくじり」から学ぶ美容室経営。



数年前、京都で美容メーカー主催の講演会に参加した時の話を。

皆様、坪内知佳さんという方をご存じでしょうか?

山口県萩市の日本海沖に浮かぶ島・萩大島。

この島で、漁獲高の低迷で将来に不安を抱く漁師たちとタッグを組んで「萩大島船団丸」を結成し代表として漁業の新しいビジネスモデルづくりに挑戦した方です。

講演者の坪内さんは、ケミカルアレルギーによる癌を2度患いCAの夢をあきらめ、海外での生活での人種差別を経験し、離婚を経験し、嫁ぎ先の漁師町の再建のためにすべての借金を背負い株式会社を立ち上げたとんでもないパワーの持ち主です。

人口700人ほどの島は漁業と小さな田んぼと畑しかない島で、漁業がないと島も無くなる、そんな島です。

しかし現場の漁師たちはそんな状態でも真剣に島の将来や子供たちのことを考えず、成功したいなら島を出て勉強してこい、と島の存続に関しては『誰かが何とかしてくれるんだろ』。そんな状態だったそうです。

しかも我の強い無骨な男たちで、言うことを一切聞こうとしない。

この島の自然と豊かな水産資源を守りたい、何よりこの島が好き、そんな思いの中、『東日本大震災』で同じ東北の漁師たちが職を失い、将来に希望を持てず、次々と自殺していく漁師たち。

 

そんな中、海も船も魚もいるこの島の漁師たちが、なぜこんなにも『あることが当たり前になり、将来島が無くなってしまう危機に気づかないのか。』

思考停止状態の漁師たちを一喝したそうです。(20代の女性がおじさん達に)

そして企業として運営していくために、今まではただ漁っておわりの漁業を、下処理・梱包・出荷などを漁師たち自ら行い、1匹10円の魚を単価1000円まで押し上げ、その鮮度と味の良さから取引先を増やし、その島でとれる魚の価値を上げたそうです。

そして、島の漁師たちにスーツを着させ、自分たちの獲った魚がどのように調理され、どのように料理人たちが大事に扱っているのかを、実際に現場に行って観て、食べて、自分たちがいかに重要な仕事を任されているかをわからせることで、より職業観が増したそうです。

 

今後は日本の漁業全体の向上のために動いていくそうです。

ザックリなので伝わったかどうかは微妙ですが、きっかけは意外にも『衝動的で、考えもせず、自分がやらなきゃ。』『自分が人生をかけて取り組む仕事はこれだ』と思ったそうです。

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私たちも多くの選択の自由がある中で美容師を選んでいます。

無理やり美容師をやらされてる人などいないとは思いますし、どんな仕事も自分で選んだ仕事です。

自身の仕事の可能性を拡げるのも、縮めるのも、自分次第。

しかし、私が何より感じたのは、年齢や性別に関係なく組織をまとめ上げゴールに導いた坪内さんの行動力が半端ないなと。

 

ところで・・・、

日本という国はおかしな国で、テレビや雑誌の報道にによって、良いことも悪いことも生きていても死んでも、名前の横に(年齢)が添えられるのです。

これってなきゃダメですか?いらなくないですか?

 吉田貴志(28)

※43歳の頃の写真です

いらなくないですか?

何を伝えたいのか全く分からないのです。

若いと価値があるんでしょうか?

年齢が上だと偉いのでしょうか?

この年齢がどんな物差しになるのでしょうか?

 

年齢表記で誰かを救えるんですかね?

マイナスに働くことがい多いし、どこか弄んでいるかのようにすら思える。

あと、「なんでこの写真使った?」という悪意バリバリ感じる載せ方とか。

 

芸能人もいちいち年齢晒されて、見た目が若いのに「あの年齢でこの役ありえない」とかなってしまうと仕事減るだろうに。ダレトクなんだか・・・。

 

日本の社会も充分に成熟し、年齢・人種・性別などの属性をいちいち確認して「どっちが目上?」「どっちが勝ってる?」などという、ヒエラルキーの存在など必要ないと思うのです。

 

年功序列で昇進するというような会社は少なくなり、年齢が若い人が管理職として年齢が上の人をマネジメントすることは当たり前になっています。

私よりも若くて有能な敏腕経営者もたくさんいらっしゃいます。

私より若いのに見た目老けてる人だっています。

 

もう実力社会になっている以上、

 

年齢は「幻想」ではないのでしょうか?

 

以上、28歳の吉田でした。

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